公益社団法人 比企青年会議所
2015年度 理事長所信
谷田貝 和幸

~理想の実現に向けて「進取の気概」を持て~





 2015年、私たち比企青年会議所は創立より35周年を迎えます。34年間という長い時間の中で、この「比企」にどれだけのことを提案し、実行してきたのでしょう。様々な形がありますが、それぞれの年度毎に「想い」として受け継がれてきたものが必ずあります。
 「明るい豊かな社会の実現」これこそが青年会議所の理想であり、受け継がれてきた「想い」です。そして私が理想とする「明るい豊かな社会」とは「未来への明るい希望と、他者を思いやる心の豊かさが持てる社会」です。この理想の実現のためにも、私たちは時代の先駆けとして前に進み、輝きを発し、地域にとっての道標として存在し続けなくてはなりません。
 しかしながらその道程は決して平坦ではなく、多くの困難が存在します。自然災害による傷跡や終息の見えない原発問題、若年層の減少と超高齢化社会、「回復」を実感できない経済状況、「思いやり」を感じとれない人間関係。この日本を取り巻く困難な現状は、そのまま地域の問題でもあります。
 これらの困難を克服するには、先ず「進取の気概」を持つことが重要です。「進取」とは自ら進んで物事に取り組む姿勢であり、「気概」とは困難に挫けない強い意志です。個人の力では困難でも、同じ志を持つ仲間と共に協力し行動すれば切り拓くことが必ず出来ます。
 また、「先駆け」として地域の先頭に立つには「自身の行動」だけではなく「他者を意識し、思いやる心」を併せ持ち「他者の共感」を得なければなりません。それが出来る人材・組織こそが、この「比企」に希望をもたらし、私たちの理想を実現させうるのです。

【わくわくするLOMづくり】
 「明るい豊かな社会の実現」のためには、行政や他団体からの理解や賛同が引き出せる魅力溢れる事業を企画運営することで、私たちの活動を今まで以上に広く周知し、仲間を増やしていく必要があります。事業とは「楽しくも学べる、魅力あるもの」が理想だと考えます。そして、そのような事業は活気と魅力溢れる組織こそが生み出すことの出来るものです。2015年度はメンバー自身が「参加することが楽しく、わくわくする」と感じるLOMづくりを目指します。私たち自身が身近な人に「活動が楽しい」と伝えられることが、志を同じくする仲間を増やす第一歩なのです。

【地域の価値を創造するまちづくり】
 比企地域は多くの市町村で構成されており、各自治体が多様な価値を持っています。私たち比企青年会議所は複数の地域に跨って活動を行う団体として、相互の連携役であるべきです。そのためには自然風土や先人が積み重ねてきた「歴史的価値」だけではなく、時代のニーズに沿った「新たな価値」を生み出し、多くの市民が積極的にまちづくりに参加する「地元参画意識」を醸成する必要があります。「歴史的価値」と「新たな価値」、二つの「価値」を車の両輪とし、そこに「地元参画意識」を持った市民がエンジンとして活力を加えることによって比企地域は「明るい豊かな社会の実現」に向けて力強く前進する地域になると確信いたします。

【最良の経験が未来の礎となる】
 「子供たちの笑顔が溢れるまち」。これほどまでに「未来への明るい希望」を感じさせる言葉は他にはないでしょう。そのためには子供たちに多くの仲間と共に体験し、助け合い、成し遂げることの感動を通じて、夢や目標に向けて積極的に取り組む「気概」と、仲間と共に助け合う「絆」を育んでもらうことが重要です。「楽しい」だけではない、「学び」だけではない、この2つが融合した事業こそが子供たちにとって最良の経験となり、「明るい豊かな社会の実現」に向けての礎となるでしょう。

【比企の理想的ビジョンに向けて】
 創立35周年。その節目に当たり、私たちは今までの「34年間の歩み」を顧みて「比企の理想的ビジョン」に向けての基本計画を策定する必要があります。各年度の特色は無くてはならないものだと思いますが、年度毎に計画が大きく異なるようでは自己満足だけの活動に終わってしまい、私たちの目指す社会には遠い結果しか生まれないでしょう。そうならないためにも、この節目の年に「理想的な比企のための5カ年計画」を策定し、統一された意識のもとに継続的に人材育成と事業運営を行っていくことが、この比企地域に「明るい豊かな社会の実現」をもたらすのです。

【最後に】
 2015年度は今一度、青年会議所の理想に立ち返りたいと思います。発想の原点であり、成果の終着点である「明るい豊かな社会の実現」。全ての事業がこの理想に向かっていてこその青年会議所活動であり、その積み重ねが、地域の繁栄と平和に繋がっていくのです。
 理想の実現に向けて「進取の気概」を持って邁進していきます。